“RANS” とは

RANSは、RIKEN Accelerator-driven Neutron Source の略称。普及型の小型中性子源システムで、中性子ビームが2013年1月に取り出された。これまでの中性子利用は、日本原子力研究開発機構と高エネルギー加速器研究機構が共同管理する大強度陽子加速器施設「J-PARC」などに代表される大型施設だけで行われ、かつ利用申請、課題審査等を経て半年~1年後の利用となるため、利用者が限られる。RANSは、中性子線利用に最も適した金属材料や軽元素を扱うものづくり現場への普及を目指している。また、現在、理研の研究グループは小型で可搬な高速中性子発生源と大面積全天候型高速中性子イメージング検出器の開発も進めている。非破壊観察による構造物の内部計測から構造物の強度を予測するシミュレーションが重要な役割を果たし、可搬型量子線源、大面積検出器、強度予測シミュレーション全体を有機的に組み合わせた、橋梁などの大型構造物非破壊検査健全性診断システムを確立することを最終目標としている。
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右側の陽子線線形加速器より7メガ電子ボルトに加速された陽子線が、中央の青い立法体内でベリリウムに衝突する。核反応(Be(p,n)B)により中性子(n)が発生する。ターゲットより5m飛行した中性子がサンプルに当たり、透過像が検出器に映し出される。 RANSの大きさは、約長さ15m 幅2m

【適用事例】
・塗膜下腐食鋼材の観察
・水を封入した合成石英セルの観察